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「強盗罪」の意味・定義とは?どうしたら強盗罪になるの?時効は?

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2種類に分類される強盗罪

強盗罪、と聞くと、非常に物騒なイメージを持つ方も多いかもしれません。
通常の窃盗に比べると、確かにランクが1つ上がっており、凶悪性が高い犯罪が、強盗罪と言えるでしょう。

強盗罪には、一項強盗と二項強盗と言う二種類が存在します。
一項強盗は、暴行、または脅迫を用いて、他人の財物を強取することを指す犯罪になり、二項強盗は、暴行または脅迫を用いて、本来であれば有償で受けるべきサービスを受けたり、人に受けさせるような強盗罪を指します。
いずれも強盗罪という事に変わりは無く、非常に危険性が高い犯罪といえるでしょう。

一項強盗の場合は、例えばカツアゲや銀行強盗など、二項強盗には、質の悪いクレーマーや等が挙げられます。
二項の場合は特に、飲食店とお客、接客業とお客など、お互いの立場が対等になりづらいタイミングがあるでしょう。

いずれの場合も非常に恐ろしい強盗の種類として、警戒をすることが重要です。

他人の物を好き勝手利用する意志がある

強盗罪は、他人の物を奪い取った後、加えて、そのものを自分の好き勝手に利用する意志があるときに、成立するとされています。
ただ盗んだのでは無く、拱手した財物をその後、自分のものとして自由に扱おうとする意志があれば、強盗罪が成立するのです。

例えば、他人から脅し取ったお金を、その後自分のショッピングなどに活用する、なども、立派な強盗罪になります。
ですが、奪い取った後に本人に返す意志があり、実際に返した、となると、強盗罪ではなく、恐喝などに当たる可能性が高いでしょう。

強盗罪と窃盗罪や恐喝は、あくまで、その後強奪した物をどのように利用したいのかにおいて、大きな違いが生まれるといえるのです。

強盗罪は有期刑期

強盗罪が成立した場合、刑法236条によって、5年以上の有期懲役が下されるとされています。
悪質な強盗であればある程懲役年数は自然と長くなり、強盗致死などが加わると、死刑になるというケースも珍しくありません。

強盗罪の場合はあくまで懲役刑がメインで、刑務所に服役し、刑務作業に従事することを指します。
窃盗罪などとは異なり、罰金などでは無く、認められれば有期懲役のみが基本的な刑罰となりますので、非常に重いと言えるでしょう。

初犯の強盗罪で、悪質では無く、被害者との示談が成立しているというケースの場合は、懲役3年プラス執行猶予など、懲役が軽減されることもあります。
反対に、被害金額が大きく、被害者がケガをしているという場合は、どんどん罪が重くなり、懲役刑のみでも20年となる事も少なくありません。