住居侵入罪とは
住居侵入罪で逮捕されましたなど、ニュースでよく聞くことがあります。
文字通り、正当な理由もなく他人の住居や敷地内、また船などに侵入した場合にこの罪名が付きます。
不法侵入と同じことですが、罪名は住居侵入罪となるので覚えておきましょう。
不法な侵入とはどういう事なのかというと、住居兼者の意思に反する侵入、侵入者の行為、基本的人権を侵す行為が上げられます。
このうち、住居兼者の意思に反する侵入は、人の家に勝手に入ることを意味するので分かりやすいです。
侵入者の行為というのは、勝手に入ったとしてもその行為によって犯罪となるのかどうか変わります。
例えば人の住居、敷地内とは知らずに入ったというときには、事情を聴いて犯罪とならないこともあるでしょう。
しかし盗みが目的で入ったとなればもちろん犯罪として成り立ちます。
では基本的人権を侵す行為とは何かというと、人のプライバシーに入り込む行為という事です。
住居侵入罪が無ければ他人の家に人がはいってきても犯罪となりません。
そこで窃盗などの犯罪行為を行って初めて犯罪となりますが、住居侵入罪の基本的人権を侵す行為が定められていることで、住居に不法侵入した際にも犯罪として成り立つのです。
住居侵入罪で犯罪として逮捕される例
住居侵入罪で逮捕となる例はいくつも考えることができます。
まずのぞき、盗撮等の目的で人の家に入り込んだ場合、のぞき罪というものがないので住居侵入罪での逮捕となることが多いです。
最近はストーカー目的で人の敷地内に侵入したということで罪となることもあります。
ここに強盗目的で侵入したとなると、住居侵入罪よりも強盗の方が住みが重くなるため、窃盗・強盗罪として逮捕されることが多いです。
近頃話題になったゲームでの不法侵入
ちょっと前に社会現象とも言われたゲームに出てくるキャラクターを街の中で探すというあのゲームでも、不法侵入が相次いだといわれています。
日本ではなく海外ですが、動物園に不法侵入し逮捕された、軍事基地に入り込み逮捕されたという例もあるのです。
ちょっとだけだからと簡単に考えていると、つかまって後悔することになります。
人の土地だと知っていてそこに入り込み、それをその土地の人が通報すれば不法侵入として捕まることもあるのだと理解しましょう。
住居不法侵入の時効は?
住居不法侵入の時効は、控訴時効と呼ばれるものがあり公訴時効が完成してしまうと起訴が許されなくなるとされています。
公訴時効が成立している状態で起訴されると、時効が完成しているため、裁判手続きも打ち切り、処罰されないことになるのです。
公訴時効が有名になった事件に、女性のアパートに侵入し強制わいせつで捕まった事件がありました。
時効まじかに逮捕されたことで、公訴時効という言葉が知られるようになったのです。