安全度で選ぶなら「上海」「北京」がおすすめ
広い中国、旅行へ行くならどこへ行きたいですか?
中国はロシア、カナダの次に国土面積が広い国なので、一口に「中国」と言ってもエリア毎に言葉や文化、気候、性格までそれぞれ違いがあります。
仕事の関係で中国に出張でよく行くというビジネスマンも多いでしょう。
言葉もできない、中国に行くのは初めてという方は、比較的安全と言われる地域を選ぶプランもおすすめです。
安全度が中国で最も高いエリアと言われているのは、東海岸に位置する「上海」です。
上海は中国経済の中心であり、目まぐるしい経済発展を遂げている大都市で、観光地として日本からも多くの観光客が訪れます。
中国の首都「北京」も、治安が良い都市として上位にランクインしています。
中国政治や文化の中心として機能しており、少し近寄りにくいイメージもあるかもしれません。
ですが安全面に気をつけていれば、充実した楽しい旅を満喫することができます。
北京の大きな特長は、北京に暮らす北京人は半数にも満たず、北京戸籍ではない「外地人」と呼ばれる地方出身者の方が多いという点です。
そのため流動人口が多く、貧富の差もあることから、治安に影響を与えていると考えられます。
他には蘇州、杭州、青島などが、安全レベルが高いと言われるエリアになります。
広東省へ旅行する際には注意が必要!
中国で治安が悪いとされるエリアは、広東省中部にある「東莞」、広東省西部の「広州」、広東省の東部、香港に接する「深セン」です。
3都市とも広東省にあるのですが、治安が悪い理由にはその立地が関係していると考えられます。
広東省は北京や上海に負けない経済発展を遂げた都市であるにも関わらず、中国の南に位置するため、中央政府の目が行き届かないという理由です。
深センにいたってはアジアのシリコンバレーとも呼ばれ、中国初の経済特区になったことでも知られています。
ですが香港が近いこともあり、仕事を求めて香港へ労働人口が流れたり、ビザのために香港へ渡る外国人など、毎日様々な人々が行き交います。
流動人口が多く、スリや置き引きなどの犯罪が多発する原因になっています。
治安が良いエリアでも油断は禁物
上海や北京が比較的治安が良いと言っても、やはり観光客を狙ったスリや置き引きなどのトラブルに合わないという100%の保証はありません。
油断してスキを見せるとターゲットにされてしまう恐れがあるため、防犯対策はしっかりと行っておきましょう。
まずカバンは背中で背負ったりせず、必ず体の前に持ってきます。
立ち止まっている間にカバンを開けて財布が抜き取られるケースが多いので、十分に注意してください。
また財布には少ない金額だけを入れ、ポケットに入れているからと安心しないことです。
近年、中国ではキャッシュレス化が進み、ほとんど現金を持たずに生活できます。
カードなら盗られたことに気づいた瞬間に止めることもできますので、盗られた場合の連絡先を控えておいて、お金が引き出される前に早急に対処しましょう。