投稿者: ただのケンカも暴行罪になる？
酔っ払いの殴り合いなど、治安があまり良くない所ですとたまに見かけるちょっとしたトラブルも、暴行罪という犯罪になります。
暴行罪は、人の体に暴行を加えることで成立する犯罪の事を刺し、刑法208条によって、厳しく処罰されます。
暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったとき、2年以下の懲役、または30万円以下の罰金、または拘留、または科料に処するとされているのです。
あくまで傷害罪の一歩手前、傷害とまではならないような暴行は、こちらの暴行罪で処罰されるでしょう。
ケガをしているか、ケガをしていないかが、暴行罪と傷害罪の大きな分かれ目になると言っても過言ではありません。
とはいえ、相手に暴行を加えたら、どんなケースでも暴行罪が適用されるという訳ではないので、注意が必要です。
暴行罪が成立する為には、暴行を相手に加えたかに加えて、その暴行が意図的、故意で起きたかどうかも、重要なポイントになります。
例えば、すれ違いざま相手に肩がぶつかってしまったという場合などは、当然暴行罪にはなりません。
また、正当防衛が認められるケースや、精神的に何らかの障害があるという場合なども、暴行罪が適用されない事が多いでしょう。
暴行の定義とは何？
暴行罪は、相手にわざと暴行を加える意志があった場合に適用されるものです。
例えば、殴る蹴る等の直接的に体に触れるような暴行を始め、人に液体や粉、固形物などの何らかの物をぶつける、相手の鞄や服などを引っ張り、進行を阻害するなども、暴行に当たります。
ただし、これらがあくまでわざとでは無く、無意識のうちにやってしまったと立証された場合は、暴行罪は適用されません。
暴行罪になるかどうかの1つのポイントが、わざと行ったかどうかになります。
相手に不快な思いなどをさせるつもりがなく、あくまで善意の一環として行われた行為などに関しては、程度にも勿論よりますが、大抵の場合、暴行にカウントされないといえるでしょう。